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「Renaissance」監督インタビュー

ComingSoon.netに、「Renaissance」(9月22日アメリカ公開)のChristian Volckman監督のインタビューが載っているので、ざっと訳してみます。
http://www.comingsoon.net/news/indietopnews.php?id=16575

Q:「Renaissance」の制作には時間がかかっているようですが?
「ざっと6年かかっているよ。お金を集めるのに3年、実制作に3年だ」

Q:独特の雰囲気を持った映画ですが、最初から実験的アニメのつもりでしたか?それとも大人向けの犯罪映画を目指して、結果的にこういうスタイルになったのですか?
「いろんな要素を混ぜ込んでいるが、最初から白黒のつもりだった。Attitude StudiosのMark Mianceというヤツが作ったモーションキャプチャーでモノクロ・レンダリングしたテスト画像を見たのが7年前だ。そいつがこの映画の技術スタッフだ。彼が、このスタイルを作った。私は、そのビジュアル・スタイルが気に入った。そのビジュアルが出発点で、それに合うストーリーを考えたんだ」

Q:一見、CGなのか手描きアニメなのか判然とせず、一見ロトスコーピングのように思える部分もありますが、モーションキャプチャーによるCGなんですよね?
「全部モーションキャプチャーだよ。背景には3Dの部分とマット・ペインティングの部分とがあるが、全部CGアニメだ。レンダリングのやり方が違うだけで、「ポーラー・エキスプレス」と同じ作り方だ。「ポーラー・エキスプレス」は、リアルなマテリアルを使って、本物っぽく見せている。我々は、観客が見慣れていない世界を作ろうとしているので、本物とは違う見かけにしているのさ」

Q:カラーで作ってから、モノクロに落とすのが普通なんじゃないですか?
「このスタイルのモノクロ表現は、マテリアルやテクスチャの作り方が、カラーとは違うんだ。たとえば、レンガを表現する場合、カラーなら、赤っぽいザラザラのテクスチャを作れば一発だ。本物っぽく見せることが目標なんだから。しかし、このスタイルでは、白と黒で、レンガに見えるようにテクスチャを工夫しなければならないんだ」

Q:この映画は、コミックとかグラフィック・ノベルに動きを与えた物のように見えます。「シン・シティ」のように実写で作ることは考えませんでしたか?
「我々が、この映画を作り始めて3年目か4年目に、「シン・シティ」の映画化の話を聞いた。原作コミックには多大な影響を受けているから、いささか戦々恐々としてた。何しろ、黒と白の効果を活かした原作コミックを描いたフランク・ミラー自身が、モノクロで作るんだからね。でも、出来た映画を見たら、全然考えていたのとは違うスタイルだった」

Q:日本のアニメの影響はありますか?
「もちろん。「攻殻機動隊」、「アキラ」。たくさんのマンガ、もちろん中心は宮崎駿だ。彼らは、映画作りに関しては、随分先に行っている。「攻殻機動隊」は、今の我々よりも10年は進んでいるね」

Q:キャラクターは、モーションキャプチャー・アクターをモデルにしているのですか?
「そんなことは全くないよ。どんな顔だって作れるわけだから。ただ、顔は全然違うけど、体型は似通っているね。それはキャプチャーを効率よくするためだ。子供の動きを大人がやってもうまくいかないんだよ」

Q:カー・チェイス・シーンがたくさんありますが、車の動きはキャプチャーですか?
「キャプチャーしている部分もあるよ。車の運転もキャプチャーしたかったから、カメラが素通しで撮影できるような、ハリボテの車を作ったよ。でもって、「はいまっすぐ走ってる、右に曲がれ、左に曲がれ」なんて指示するんだ。バカバカしくて、ローテクだけど、この映画には、6m×10mのスペースしかないからね。(「ポーラー・エキスプレス」で)ゼメキスがどんなキャプチャー・システムを使ったのかは知らないが、我々は、6m×10mのスペースで24台の赤外線カメラを使った。その範囲からはみ出ると、トラッキングできないカメラが出てくるんだ」

Q:DVDには、制作過程は入りますか?
「アメリカでDVDを出すなら、メイキング映像は必須だからね。3年間、制作過程を追いかけてくれたヤツがいて、この映画に関するドキュメンタリーが2本出来ているよ」

Q:声は、モーションキャプチャーと同録したのですか?
「音は全て、アフレコだよ。最初は同録するつもりだったが、キャプチャー・スペースは音響がよくないんだ。だだっ広い上に、キャプチャーする機材の音も入る。それに、キャプチャーするアクターはいろんな国から来ていたし。この映画のオリジナルは英語だ。英語でセリフを吹き込む様子をDVカメラで撮影し、アニメーターがその映像を見ながら、リップシンクや表情付けを行った」

Q:フランス語ではなく、英語で録音したにもかかわらず、英語版はアフレコをやり直したんですよね?
「配給会社の決めたことだ。フランス人は、英語やドイツ語の映画をフランス語に吹き替えた映画をTVで見慣れているから、あまりリップシンクを気にしない。英語圏に合わせるのがいいやり方なんだよ」

Q:アメリカでも、大人向けのアニメが受け入れられるようになると思いますか?
「空を飛んだり、凄いことが出来るスーパーヒーローが出てくるSFX映画は、もうアニメみたいなものだろう。「マトリックス」なんか、日本のマンガの実写映画化みたいなものだよね。だんだん、アニメと実写の境界は狭まっていくと思う。ゼメキスの次回作「Beowulf」(実写のファンタジー映画)なんかも、大人向けなんだろ?」

Q:確かに大人に向けてるようです。
「今のところ、大人向けのアニメは市場には受け入れられていない。でも、時間と技術の問題だろう。デジタル化によって、アニメは格段の進歩を遂げている。受け入れられる日は近いと思う」

Q:次回作の構想はありますか?
「私は、実写とアニメの両方をやりたいと思っている。2つはリズムが違う物だ。今度はもっと短いスパンで物作りをしたい。アニメを知らない人にはわからないだろうが、アニメはすごく大変で、消耗する作業なんだ。世界を再構築するんだからね。あることをやるのに、向いたスタジオかどうかも見極めるのも難しいし。フランスでは、スタジオごとに使っているツールが違う。ピクサーのような巨大スタジオがあるわけではないし。プロジェクトごとに最初からやり直さないといけないんだ」

Q:今度アニメを作るときも、同じようにモノクロで作りますか?
「まさか。今度は全然違う世界を描くよ。アニメの世界は広い…映画の新地平だよ。想像力の許す限り、限界なくいろんなことを試していいんだよ」
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3DCGに関連して、ソフトや技術に関する情報を提供するポータルはいろいろありますが、作られた作品そのものの情報は意外と見あたらないようです。
非力ながら、私の目に付く範囲でまとめていこうと思っています。

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